自分の価値観は自分だけのものだけど、長さは人それぞれです。価値観の物差しは時代や経験によって伸びたり縮んだりすることもあるかも知れない。人生に誤解やすれ違いはあるけれど、そこに流されない愛や友情があるんじゃないかと思っています。『コロナの時代の愛』のチャーネットは最終章でもアニーから愛されるとは限りません。愛されたいから謝罪しに行ったのではなくて、ずっと愛していたことを伝えたくて行ったと考えています。愛情は一方通行ですし、言葉にすると青臭くなりますが、物語として美しいかなと思っています。
@Ishmael_Novok_4321 読者としては、間に合ってよかった、と思います。
@Ishmael_Novok_4321 正確なことばは忘れましたがフィリップ・K・ディックが、取るに足りないちっぽけな人間が、その凡庸な人生のなかでまれに見せる勇気みたいなものを書きたい、といっていたのを思い出します。はたから見たらなんの価値もないことなんですけどね。でもそういうものが人間を人間にするのだと思います。
@Ishmael_Novok_4321 過去のあのときにいわなければいけなかったことだったんですよね。年老いて残りの時間を意識したとき、人間としてどうあるべきか、どうあるべきだったかということを考えたとき、彼はそうした。その結果何を得るかということではなくて。老人の外出にリスクがある状況で、かつて乗れなかったバスに乗り、歩行器を押してでも、過去の過ちを正そうとした彼のことを考えると、すいません、泣いちゃいます。